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カート

カートが空です

日常的なお手入れ

当社の家具は石油系の塗料(ウレタンなど)を使わず、植物系オイル仕上げまたは漆仕上げにしています。これらの塗料はとても質感が良く、自然な風合いを楽しめます。しかし、耐久性はやや劣るため、合板の家具とは違ったお手入れが必要です。

 

基本は乾拭き

日常のほこりやちょっとした汚れは、乾いた布巾で軽く拭くだけで十分です。濡れ布巾でごしごし拭くと、汚れと一緒に塗料まで拭き取られてしまう恐れがあります。塗料が薄くなると、かえってシミや汚れが付きやすくなりますので、ご注意ください。

化学ぞうきんなどのご利用は避けてください。様々な化学成分を含むため、塗料が劣化する可能性があります。また、色落ちや色移りの原因にもなります。

  

乾拭きには手ぬぐいが最適

特に漆塗りの家具など艶のあるものは、タオルや普通の布巾より手ぬぐいがおすすめです。タオル類は太い糸が輪っか状になったものが集まってできていますが、圧力が集中するため微細な傷がつき、家具表面が曇ったような印象になる場合があります。

手ぬぐいは細い繊維で平面的に織られているため、家具の表面を傷めにくいのです。

 

食べこぼしや水気は早めに拭き取る

テーブルなどに食べこぼしや水気がついた場合は、乾拭きでは落としきれないことがあります。その場合は、濡らして固く絞った布巾で拭き取ってください。拭き取った後は乾いた布巾で水分を拭き取っていただくと、艶などが損なわれにくいです。

汚れに気づかず時間が経過し、わずかにシミが残っても、完全に拭き取ろうとしないでください。一生懸命ごしごしと一カ所だけ拭くことで、汚れは落ちても塗装まで落ちてしまい、そこだけ艶がなくなり白っぽくなってしまいます。少しシミが残っても、お手入れオイルを使ったお手入れをして全体を馴染ませたほうが、テーブルとしての落ち着きが出て、質感はよくなります。

 

油脂系の汚れには薄めた中性洗剤

手垢や油汚れの場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、布巾に染み込ませて、堅く絞ってから拭いてください。

食器用スポンジやメラミンスポンジなどを使うとより汚れが落ちやすいですが、塗料の劣化につながります。布巾、スポンジを問わず、洗剤を使うと多かれ少なかれ塗料が弱くなるとお考え下さい。

洗剤を使う場合は、以下の流れをセットで行った方がよいです。

    1. 狭い範囲の汚れを落とす
    2. ついでに全体的に満遍なく汚れを落とす
    3. 全体にお手入れオイルを使う

 

時々お手入れオイルを塗る

シミがつきやすくなってきたと感じたら、お手入れオイルを塗りましょう。刷毛などを用意する必要はなく、お肌に化粧水をつける程度の簡単な作業です。ダイニングテーブルは年に数回塗っていただいた方がよいです。

椅子やキャビネットなど、濡れ布巾を使わない家具に対しては、塗る必要がありません。べたつきや色むらの原因になります。

 詳しくは別項目でご紹介します。

  

新品の状態を維持しようと考えない

いつまでも新品の状態を残そうとするのは、役者に例えると、30代になっても40代になっても新人の時の演技、10代の役しかできないようなものです。

無垢材の家具、特に天然系塗料で塗られた家具は、薄い汚れや微細な傷が重なることで、使うほどに味わいが出てきます。お手入れは汚れを落とすことだけではなく、将来の風合いを増すための手助けでもあります。

新品の時は新品の良さを、使い込んだら使い込んだ時の良さを受け入れるのが、当社の家具を楽しむコツです。新品はただの水でも薄くシミになるため、最初の1、2年はどうしても気になりますが、その後は深みが増してきます。

 

以上が家具のお手入れの解説です。当社の家具を長くご愛用頂くために、ぜひ参考にしてください。